Caution: This film contains some violent or cruel scenes.
vimeoにて全編が無料で視聴およびダウンロード出来ます(合法)。若干、PG-12レベルの残酷またはグロい表現があるので閲覧注意。
2017年リリースの短編SF映画から。カリスマ的独裁者によって絶対男性優位国家となったアメリカで、自由を求めチンケなテロ活動にいそしむ美少女(?)戦士たちの戦いを描くインディーズ作品です。
タイトルは、ラテン語で「男による平和(治世)」といったところでしょうか。そのまんまです。
オープニング早々、戦士の1人と思われる子の絞首刑シーンから始まります。ミニスカニーハイが良いですね。
尺の関係か、大した活躍のないまま、ブロンドで白ニーハイの子(Emilyさん)は政府組織に捕まり…
この模様はTVで全土に生放送され、JerryとPaulが今日の絞首刑の見どころを解説&実況してくれます。
特に号令も合図もないまま、処刑人がロープを巻き上げます。ニーハイつま先が地面から離れ、さっきまで死んだ目をしていたEmilyさんもさすがに悶え始めます。あたまおかしいことに、絶命までの時間は公式記録として計測されます。
新聞記者が写真を一枚。
しかし、ロープのかけ方などにより血流が阻害されない場合、意識があるまま呼吸がほとんど出来ない地獄のような苦悶が長時間続きます。昔、中東で執行された私刑の動画を観ましたが、クレーンでまとめて吊られた3人のうち、1人だけ十数分間生きていました。恐ろしいですね。
特に助けもなく、死んでしまいました。
さらにエンドロールでは、ジャッキー映画のNG集的に、本編に出てこない他の子の処刑シーンもついでに流れます。いよいよあたまおかしい映画です。
このしつこさ。荒川さんは思い出しました。
最近は活動していないようですが、EWP (Eyewitness Production) というメーカがありまして。「攫ってきた女性を首吊りにして、もがく様を死ぬまで見せる」作品が有名でした。もちろん、首吊りはハーネスなどを使用したトリックですし、女性はメーカ所属のモデルさんです。
ここの作品も、女性が「絶命」するまでに10分近くかかるのがお約束でした。
閑話休題。しかしこの「Pax何ちゃら」、あまりに個人的なフェティシズムを前面に出しすぎです。その割に、製作体制が大げさすぎます。B級とまではいきませんが、「カメラを止めるな!」よりも規模が大きそうです。
製作総指揮はJohn Scamehornとあり、化学博士で旭硝子(現・AGC)の米国法人とも縁のあった人物のようです。リタイア後に、オクラホマ大学を拠点に演劇・映画の世界に足を踏み入れた模様。この人がパトロンでしょうか?
この人については、そのオクラホマ大学の学生新聞にこんな告発記事が。
During production of the movie, Cox usually saw Scamehorn holding a personal camcorder and would separately film fight scenes involving the female leads, which Cox said he found odd. Cox and other workers on the film eventually confronted Scamehorn about the plot of the film, as Cox said they believed the original script focused too much on a “fetish” Scamehorn appeared to have for women being hanged.
まず記事のタイトルが「Scamehorn のセクハラの歴史、キャンパス外へも拡がる」ですでにヤバいのですが、上はPax何ちゃらに言及した部分で、要約するとポイントは以下。
- おっさんは、いつも個人用カメラを持ち、現場で何やら女優を撮っている
- おっさんの持ってきたシナリオが、あまりに首吊りフェチに特化しすぎて、現場スタッフと対立
荒川さんも、お金を貯めて映画を撮るフリをして女子中学生にコスプレさせて吊った上で、ローアングルでねっとり個撮したいと思います。
荒川さんは、そんな趣味のイキ過ぎたScamehornおじさんを応援しています。
おまけ。処刑シーンのセッティング中の一コマ(おじさんの個撮)。演者とスタッフが頭上に?マークを浮かべつつ頑張っていたのかと思うと、荒川さんは涙が止まりません。
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